今回のテーマは、小学生の発達障がいグレーゾーンの子どもを持つ親の意識についてです。
他の子と何かが違う、育てにくい…
うちの子、もしかして発達障がい?
そんなふうに悩みながら必死に子育てしてきたのではないでしょうか。
- 授業中座っていられない
- 感情のコントロールが苦手
- 衝動的な行動や言動でトラブルがたえない
- 空気がよめず、友達とのコミュニケーションがうまくいかない
- 読み・書き・計算ができない。など…
これらは、発達障がいの特性です。
そんな特性が、うちの子にもあるような、ないような。これが障がいなのか、それとも障がいというほどものではなく、個性の範囲なのか、悩んでしまう…。
そんな、はっきりしない状態にある子どもを、発達障がいグレーゾーンといいます。
発達障がいグレーゾーンの子どもは、発達障害の特性はあるものの、医師に「発達障がい」と診断されていない状態です。
発達障がいグレーゾーンといわれる小学生の多くが、「疑いなく発達障がいだ」と思えるほどの強い特性をもっていません。
病院へ行くほどでもなく、親としては、とても曖昧で苦しい状態がずっと続いているのですね。
じつは、私の娘も発達障がいグレーゾーン。見た目からは何の問題も感じられず
一見、ふつうの子どもです。
落ち着いた状況であれば、発達障がいグレーゾーンの子どもは、ぱっと見「ふつうの子」と何ら変わりません。
そめため、発達障がいグレーゾーンといわれる小学生の中には発達障がいの特性がありながらも
- 障がいの特性が見過ごされる
- 苦しみを周囲に理解してもらえない
- ただの「わがまま」と言われる
- なんか変と距離をおかれる
このような現実に直面し、さまざまな生きづらさ や困り感を感じてしまう子どもがいるのです。
そして、その苦しさは本人だけでなく、家族もまた同じように、わが子の発達障がいグレーゾーンという曖昧な状態に、悶々と苦しんでしまいます。
厳しく接すれば…、成長すれば…、もしかして治るかも?という淡い期待。
発達障がいと言われることへの不安。
わが子に障がいがあると認めたくない思い。
そして、 何かしなければ…という焦り。
今回は、そんな発達障がいグレーゾーンといわれる子どもをもつ親のために、子どもをどう受け止めていけばいいのか。
そして、子どもの将来のために、親はいま何をすべきか。子どもにどんな力をつければよいか。ということについてお話していきます。
発達障がいグレーゾーンをグレーのまま受け止めよう!
うちの子は「発達障がい?」それとも「発達障がいじゃない?」
このように、発達障がいの特性がありながらも、それが発達障がいがいなのか、それとも発達障害というほどでもない個性の範囲なのか。白黒はっきりしない曖昧な状況に悩んでしまう方は多いのではないでしょうか?
私はまさに、そうでした。。。
子どもの状態が悪いときには「うちの子は発達障がい。黒だ…。」と落ち込み、子どもの状態が良いときは、「やっぱりうちの子は発達障がいじゃない、白だ。」と安心する。
でも、期待する気持ちがありながらも、状態の悪いときに表出してくる「発達障がいの特性」に、子どもの将来への不安が消えることがありませんでした。
一喜一憂。。。
発達障がいなのか、発達障害ではないのか。そのどちらとも言えない状況に悩み、時間と気持ちを費やしてしまう…。
でも
こんなことに気持ちを向けていても、意味がありませんよね。
悩んでいるだけでは、子どもは何も変わりません。親の不安も消えません。
気持ちのアップダウンで心を消耗させるだけ…。
発達障がいなのか。発達障がいではないのか。発達障がいグレーゾーンの子どもたちは、そんなふうに白黒はっきりさせることはできません。
だから、「グレー」なのです。
うちの子は発達障がいなの?それとも発達障がいじゃないの?
どちらか一方に答えを求めたくなる気持ちは、よく分かります…。でも、一番大切なのは白黒はっきりさせることではありません。
医師から「発達障がい」という診断を受けるか、受けないか。それで、子どもが変わるわけではないのです。
子どもの中にある発達障がいの特性を認め、そのまま認めるということ。 その気持ちになれることが大切です。
そして、「今」をしっかり見つめることです。
- 子供が「今」何に困っているのか。
- 親は子どものために「今」何をすべきか。
子どもにとって必要な具体的な対策を学校や家族、周りの人と一緒に考えること。
そこに心を向けることの方が大切です。
うちの子、発達障害なの?と、はっきり答えの出ないことに悩んでいても仕方がないのですよね。
発達障がいグレーゾーンを矯正する?
では次に、発達障がいグレーゾーンの子どもに対する親の意識についてお話します。
発達障がいの特性をもったグレーな子どもであっても、そこに本人や関わる周りの人に困りごとがなければ、それはまったく問題がないといえます。
でも、子どもが今持っている発達障がいの特性を何とか治したい!そんなふうに心のどこかで期待していませんか?
子どもの発達障がいの特性がうっすらな場合、とくに親はそのように思ってしまいます。
でも、そのような気持ちがあると、無意識のうちに「今」の子どもの心に傷をつけてしまうことになりかねません。
上の図のように、「発達障がい」か「発達障がいではない」かには、はっきりした境界線はなく、発達障がいの特性はグラデーションになっているといえます。
どこからどこまでが「グレーゾーンなのか?」人によっても認識に違いがあります。グレーゾーンはとても広く、そして曖昧なのです。
右の方にいけば黒が濃くなり、発達障がいの特性が強いということ。左の方にいけばより白くなり、社会で生きていくための適応力が高いといえます。
いわゆる健常。ふつうの子です。
でも、決して白が良く、黒が悪い、劣っている、というわけではありません。
とはいえ、 発達障がいに対する理解がある欧米などに比べると、日本は「いろいろな色」、つまり、多様性を受け入れる意識や環境が、まだまだ整っていない国といえます。
実際に、学校や会社、一般社会では、人並みに「ふつう」をこなしていく 適応力が求められ、白を良しとする風潮があるのかもしれません…。
発達障がいグレーゾーンの人たちが、生きやすい社会には、なっていないのです。
そのため、親は 白が良い、 わが子を白にしたいと、どこか無意識に願ってしまうのです。
子どもの将来を思えば、社会で生きていくための適応力をつけてあげたい…。だからこそ、白にしたい、という思いが強くなってしまうのは当然です。
でも、子どもの特性を無視し、「何が何でも白にさせたい!」という感情や、発達障害の特性があるのに、「うちの子は白!」と思い込もうとする感情は危険です。
発達障害グレーゾーンの子どもの中には、安全地帯である家では白っぽく見えるのに、ストレスの多い学校では黒っぽく見えるということがあります。
そのような場合、たとえ子どもや学校の先生の困りごとがあったとしても、親は子どもに発達障がいの特性があると思えず、 うちの子は障がいなんかじゃない。白だ!と思い込もうとします。
でも、集団の中で黒く見えるということは、 集団の中では発達障がいの特性が強く出てしまうということ 。子どもの中に発達障がいの特性がある、グレーな部分があるということなのです。
同じ子どもであっても、子どもの状況や、見る側の立場が違えば、子どもの色は変わります。グレーは一定ではないのです。
それゆえに親は、子どもを白に変えたい、うちの子は障害じゃない、白だ。という気持ちを持ってしまうのかもしれません…。
子どもを無理矢理 白 に変えようとする。無意識に白になることを期待している。子どもを白だと思いこもうとする。
このような目に見えない意識は、子どもにとって一番つらいものです。
発達障がいの特性は矯正できるものではありません。
なくなるものでも、治すものでもありません。
厳しくしつけたとしても特性は変わらないのです。
無理矢理、白に矯正しようとしても、子どもの将来にとって、何もいいことはありません。
子どもの中にある発達障害の特性をなくそう(白に変えよう)という考え方はやめましょう。
発達障がいグレーゾーンの特徴を目立たなくする方法とは?
さきほど、発達障がいの特性は治らない、なくならないとお話しました。
そう思ってしまいますよね。
確かに、発達障がいの特性を完全になくすというのは難しいかもしれません。 人が生まれ持った性格を根本から変えるのが難しいように、 一生 特性は変えられないのかもしれません。
でも、特性を目立たなくすることは、できます。そして、生きやすいように適応していくことはできます。
では、どうすれば発達障がいの特性が目立たなくなるのか?それは…
子ども自身の器(うつわ)を大きく育てることです。
器(うつわ)を育てる??少し分かりにくいので、例をあげて説明しますね。
「すごく小さな透明のコップ」と「すごく大きな透明のコップ」、両方に牛乳が入っているとします。それぞれのコップにスポイトで30滴ずつ墨汁を入れたとしましょう。
小さなコップに入った牛乳と、大きなコップに入った牛乳の色を比べると、大きなコップに入った牛乳の方が、きっと白く見えるのではないでしょうか?
もしかして、大きいコップの方は白にしか見えないかもしれません。
もうお分かりかもしれませんが、これは発達障がいグレーゾーンの特性を「コップに入った牛乳の色」で表した例です。
小さなコップの色は現在の子どもの色。そして、大きなコップの色はその子が成長し、大人になった時の色です。
もちろん、コップの大きさ(うつわ)は、体の大きさのことではなく、内面的なことです。
経験や知識、環境…。いろいろな人とのかかわりの中で、子どもはうつわを大きくしていきます。
もちろん、このような「うつわの大きさ」は、発達障がいの有無にかかわらず、どの子にとっても将来、社会の中で、適応して生きていくためには必要なものです。
ふつうの子どもは、ふつうに生活していく中でうつわを自然に大きく育てていくことができます。
でも、発達障がいの特性がある子どもの場合は、周りの配慮や理解がなかったり、間違った意識でかかわってしまうと、うつわを大きくすることができなくなってしまいます
たとえば、感情のコントロールが苦手で激怒している子どもに対し、「怒るな!」「泣くな!」と頭ごなしに黙らせようと大人がしかっても、子どもには何も伝わりません。
感情が爆発した理由を知ることはもちろん、激しい感情をどうしたら抑えられるか。気持ちをどのように伝えれば正しかったのか。具体的な方法を子どもに1つ1つ教えてあげなければいけません。
そして、その理由にもよりますが、感情が爆発した要因をなくし、環境を整えてあげることも大切です。
このように、器(うつわ)を大きくするために、どのような働きかけが必要なのか。どのような力を育む必要があるのか。それを一人一人見極め、周りの人間が意識して関わらなければいけません。
時間も忍耐も必要です。
でも、正しい関わり方を意識することで、必ずうつわは大きくなっていきます。
発達障がいは治らない…。と悲観する方がいますが、確かに特性はなくならないかもしれません。例でいう、墨汁30滴という量はもしかして一生変わらないのかもしれません。
でも、うつわが大きくなれば、特性は目立たなくなります。発達障がいの特性をカバーし、社会に適応しながら、ふつうの人と同じように生きていけるのです。
白に近づけさせたい!と色の変化を無理強いすることより、
うつわを大きく育てよう!とする意識を持つことの方が大切です。
また、人間のうつわは、ストレスの強い環境におかれ、心に余裕がなくなると、あっという間に小さくなってしまうものです。大きさだけでなく、うつわの強さもまた、これからの社会を生きていくうえで必要です。
うつわの大きさ、強さ。
成長によってどんどん変化する子どものうつわを、どれだけ大きくできるか、どれだけ強くできるか。それは、子どもが一番信頼している親の関わり方や意識によって、かわってくるのです。
発達障がいグレーゾーンの子どもの未来は○○で決まる!
では、さきほど話したうつわ。どうしたら強くすることができるのでしょう?
それは、自己肯定感を育てることです。
自己肯定感とは・・・。自尊心。自己存在感。自分の価値や存在意義を肯定できる感情などのことをいいます。
自己肯定感はその人の幸福感に直結します。
自信をもって前向きに生きていこうとする気持ち。困難に立ち向かおうとする気持ち。
人生をよりよく生きるために、自己肯定感があるということはとてもとても大切なことなのです。
でも、発達障害グレーゾーンの子どもたちの多くは、自己肯定感が低い傾向にあります。
なぜなら、普通の子どもよりも怒られたり、しつけとして厳しい態度をとられたり、否定的な言葉をかけられたりすることが多いからです。
自分のありのままを受け入れてもらえない…。自分の特性や苦しみを理解してもらえない…。否定される…。
がんばっているのに、うまくいかない…。
これでは、自己肯定感が育ちにくいと言えます。
そのうえ、発達障害グレーゾーンの子どもは、心の傷が消えにくい特性や気持ちの切り替えがうまくできない特性をもっている場合があります。
数年前に言われた一度の批判を解消することができずに、ずっと自己肯定感が低いまま苦しみ続けている…。そんな子どもも決して少なくありません。
一度失った自己肯定感を取り戻すには、時間がかかります。それどころか、ずっとずっと自己肯定感が低いまま、大人になってしまう人もいるのです。
否定的な言葉だけでなく、 周りの人の意識の中に白にしたい、白じゃないとダメ! その思いがどこかにあるとすれば、その思いによって子どもの心は無言のうちに傷つけられることになります。
そのままの色でも大丈夫。そのままの色が素敵だよ。
いつも、いつもは難しいかもしれません…。親の忍耐も必要かもしれません。でも、この思いを持って子どもと接することで、必ず子どもは自己肯定感をもつことができます。
周りからの受容、家族からの受容は、子どもの自己肯定感を育むためには絶対に欠かせません。
自己肯定感をしっかり育てる。
それこそ、うつわを大きくする、うつわを強くする、ということです。
ありのままの色を受け入れ、認めてあげること。
家族の受容によって、子どもは自信をもつことができます。そして、いろいろなことに挑戦し、困難があっても乗り越えようとがんばれるのです。
普通の子どもよりストレスを抱えやすい発達障害グレーゾーンの子どもたち。
発達障がいの特性があるからといって、すべての人に自分の特性への理解を求めるのは、もちろん厳しい現実があります。将来、普通の人と同じ土俵にたって生きていかなければならないのです。
うつ病などの二次障害で苦しまないためにも、子どものうちから「自己肯定感」を育み、よりよい人生を送るための基礎を培っていく必要があります。
ほんの少しの配慮や支援、周りの理解と意識。それによって、グレーゾーンの子どもたちの自己肯定感はぐんぐん育ちます。
生きやすいか、生きづらいか。
自己肯定感が「根っこ」にあるかないかで、グレーゾーンの子どもの将来は大きく左右されるのです。
発達障がいグレーゾーンの子育てに自信をもとう!
うちの子は発達障がいかも…そんなふうに不安を抱えながら子育てをすることは、周りが思う以上に大変なことです。
悩みはあるものの、病院へ行くほどでもない。誰に相談していいのか分からない…。解決する方法がみつけられない…。
勇気を出して相談しても「子どもってそんなもの。」「そのうち落ち着く。」「考えすぎ」と、表面的な励ましや、配慮のない言葉で片づけられてしまうこともあります・・・。
周りに見えづらい子どもの特性。軽く見られがちな子どもの特性。
それに悩む親の気持ちもまた、周りにはあまり深刻にとらえられず、理解を得られにくいものです。
そのため、発達障がいグレーゾーンの子どもをもつ親は、悩みを一人で抱えてしまう傾向にあります。
人一倍がんばっているのに、なぜか子育てがうまくいかない。周りの方の子育てが正しくみえる。
そして、至る思い。・・・
わたしの育て方が悪いから?
そんなふうに自分の子育てに自信を持てず、自分を責めている方もいます。
でも、決してそんなことはありません!
発達障がいの特性をもった子どもの子育ては、「ふつう」の子育てとは、違います。
あたり前、ふつう。それが子育ての中で通用しないことがたびたび起こるのが、発達障がいの特性を持った子どもの子育てなのです。
時に、周りからのアドバイスや表面的な励まし、心ない言葉で傷ついてしまうことがあるかもしれません。心を閉ざしてしまうこともあるかもしれません。
自分の子育てが間違っているから…と、自信をなくしてしまうこともあるかもしれません。
でも、それは違います。
何が正しいのか、どう子育てしていけばいいのか。思い悩む…。人一倍悩み、子どもの将来を思う…。
その姿は、立派な親である証拠です。 それが、正しい子育てをしている親の姿です。
発達障害グレーゾーンの子どもたちは、能力がいっぱいあります。まだまだ伸びていきます。
どんな大人になるかなんて、分からないですよね?
今は、子育ての途中。子どもは大人になるための階段を上っている途中です。
他の階段を上っている他の子どもと比べる必要なんてないのです。
これまで、どれだけの階段を上ってきたか。それだけを見ればいいのです。
将来の子どものためを思う気持ち。困った時には全力でサポートする気持ち。その「思い」は、必ず子どもの心に伝わります。
その思いを感じながら成長していく子どもは、大きく、強い「うつわ」を持つ大人になります。
今の子育てに自信をもってください。
そして、子どもが持っている力を信じてください。
その気持ちさえあれば、子どもの将来はきっと明るいものになります。
堂々と・・・。
おわりに
幼い頃はグレー感がとても強く、「普通学級へ行けないかも」…と、心配した娘。
そんな娘も現在、普通学級に通っています。
親の私が予想していた以上に娘は成長し、先生方の配慮もあって、今は学校で特性をさほど目立たせることなく過ごせているようです。
何かのきっかけで歯車が少し狂ったとたん、いっきに悪い方へと転がり落ちてしまうのではないか?そんなあぶなっかしさ、不安定さを持っている娘。
心配する気持ちがなくなることは、ないのかもしれませんね…。
でも、今。
娘は小さな体で一生懸命…階段を上っています。
いつか大人になる娘に。あっというまに大人になってしまう娘に。
今、わたしがしてあげられること。
それが、何か。
しっかり見つめながら…。
娘との毎日を楽しみながら歩んでいきたいと思っています。
全力で応援し、支えていくよ。
絶対に守るよ。
そんな私ですが、いつか、娘に支えられる日がくるのかもしれませんね(笑)
娘の未来に幸あれ!
ひまわり
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