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発達障害グレーゾーンの子供たちへ

就学時健康診断って何をするの?これで安心!家庭でできる準備と対策

こんにちは!元小学校教師で、発達障害グレーゾーンの娘をもつ母 ひまわり です。

今回のテーマは、就学時健康診断です。知能検査も行われる就学時健康診断。はじめてのお子さんの場合は、不安を感じてしまうママも多いのではないでしょうか?

知能検査の例題を見たい方はコチラから

特に、発達障害のある子どもやグレーゾーンの子ども、他の子よりも幼さ落ち着きのなさを感じる場合は、いろいろと心配ですよね。

就学時健康診断って何をするの?
うちの子、落ち着いてできるかしら?

今回は、そんなママが安心して就学時健康診断を受けるために、家庭でもできる心の準備対策について詳しくお話します。

ママの不安は子どもに伝わってしまいます。いつもと違う雰囲気を敏感に察知し、新しい場所に不安を感じやすい子どもは、思わぬトラブル予想外な結果になってしまうこともあります。

特に普通学級特別支援学級か…など、就学先に迷いがある方や、少しでも小学校入学に不安のあるママにとって、就学時健診に対する心の準備や対策はとっても重要です!

就学時健康診断は、小学校入学に向けた「はじめの一歩」。その大切な一歩をどうしたら安心して踏み出せるのか、わかりやすくお伝えしていきますね。

就学時健康診断って何をするの?

就学時健康診断は、来年度 小学校入学予定の子どもを対象に行われる健康診断です。子どもの健康状態知的発達の遅れの有無などをチェックします。

まずはじめに、就学時健康診断がどのように行われるのか、何をするのか、健診の受け方と主な内容についてご説明します。

就学時健康診断【受け方】

就学時健康診断は自治体や学校によって、受け方内容に少し違いがあります。最近は、就学時健診だけでなく、同日に入学説明会講演会を行う学校が増えてきています。

就学時健康診断は子どもだけ!?

就学時健康診断と入学説明会を同日に行う場合、子どもが健診を受けている間に、保護者は別室で入学説明会や講演会に参加します。そのため、学校によっては受付後すぐに親子別々に行動しなくてはいけないこともあります。

人見知りが激しい子どもや母子分離が難しい子どもにとっては、いきなりの難関ですね・・・

子どもたちは4~6人程度のグループになり、小学生のお兄さんお姉さんに連れられて検査に行きます。一人ずつ担当が決められている場合もあります。

内科検診や歯科検診をはじめに行い、検査などは混雑を避けるためすいている場所から回っていくというやり方がほとんどです。

就学時健診にかかる時間は1時間から1時間30分程度ですが、大規模校では待ち時間も含め、2時間以上かる…なんて場合もあります。

就学時健診が早く終わった場合は、保護者の方の説明会が終わるまで、小学生が絵本を読んだり遊んだり、待ち時間を楽しく過ごせるように工夫してくれます。 最近は、入学後に一年生をお世話する現5年生がしてくれる学校も多く見られます。

就学時健診は5・6年生にとってもいい経験です。やさしくお世話ができるかな…。きっとドキドキですね。

就学時健康診断だけを行う学校の場合、保護者と子どもと一緒に健診を受けることが多いですが、やはり知能検査など付き添いできないものもあります。「就学時健康診断は子どもだけで受けるもの。」と思っていた方がよいですね。

就学時健康診断【内容】

就学時健康診断は、大きく分けて以下の3つの内容になります。

  • 健康診断(内科、歯科 など)
  • 検査(視力、聴力、知的発達スクリーニング 言語 など)
  • 面接

健康診断(内科、歯科)

健康診断は小児科の先生と歯医者さんがしてくれます。学校医といわれるお医者さんで、小学校近くの病院の先生だったり、市立病院の先生である場合が多いです。就学時健康診断だけでなく、ふだん小学校で行われる内科検診や歯科検診にも来てくれる先生です。

聴診器による心音チェック。耳、喉、鼻、目、歯に異常はないか。など、乳幼児健診と同じような内容になります。

子どもが自分で着がえなければならないことも考え、当日は脱ぎ着しやすい洋服にしましょう。

また、気になる様子や伝えたいことなどは、事前にもらう用紙(就学時健康診断事前調査)に記入しますが、保護者が同室できる場合は問診があったりします。

検査(視力、聴力、知的発達スクリーニング)

検査は、ほとんどの場合小学校の先生が行います。

視力検査

目隠し棒で片目を隠し、輪っかのきれた部分を上下左右で答えてもらいます。指を使って表現しても大丈夫! これまでに、このタイプの検査をしたことがない子は「???」になってしまうので、家で確認しておくといいですね。

聴力検査

オージオメーターという器械を使って行います。ヘッドホンのように両耳を塞いでする場合と片耳タイプを使って検査する場合があります。どちらも片耳ずつ高音と低音を鳴らし、「音が聞こえたら手を挙げてね。」という感じで行われます。聞こえた時に自分でスイッチを押すこともあります。

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聴力検査をしたことがある人なら分かると思いますが、どちらの音も「ん?この音?」と思うような小さな音なので、子どもには少し難しいです。しっかり答えられず何回か繰り返すこともあります。

知的発達スクリーニング

こちらの検査は、いわゆる知能検査です。ママにとって、これは一番気になる検査かもしれませんね。原則、親と離れて子どもだけで行います。集団でしたり、個人でしたり、学校によって違います。

どのような問題があるのか、少しだけ例をあげます。参考程度に・・・

数を問う問題

イラストを見て、ねこさんは何匹いるかな?車は何台あるかな?など。1けたの数字です。

体の部位を問う問題

人間のイラストを見て体の部位を答えます。まつ毛、まゆ毛、ひざ、ひじなど、間違えやすい問題があります。ちょっとひやひやしますね。。。

形を書く問題

△、〇、□を鉛筆で書きます。△や□にしっかり「」があることやスタートからゴールの線がつながっていることなどが合格の基準になります。〇が極端に細長かったり、△がおにぎりみたいな形になっていたりするとダメです。。。

筆圧がない子や鉛筆を持って書くことに慣れていない子には、ちょっと厳しい問題かもしれないですね…。

長さや大きさ、数の違いを問う問題

長さの違う鉛筆のイラストを見て、「どっちが長いかな?」、水の入った2つのコップのイラストを見て、「どっちがたくさん入っているかな?」、2種類の動物(例えば、猫4匹、犬5匹のイラスト)を見て、「どっちが多いかな?」など。

仲間分けを問う問題

お皿にりんご、みかん、ぶどう、きゅうりがのったイラストを見て「野菜はどれかな?」、自動車、バス、自転車、飛行機などのイラストを見て、「空をとぶ乗り物はどれかな?」などなど。

全部できなければいけない、ということではありません。同じ学年でも4月生まれと3月生まれではかなり差があるので、誕生月によって採点基準が変わってきます。それは配慮されているので、ご安心を。

こんな頃の11か月は差が大きいですもんね…

面接

子どもと先生、4~6人の子どもで集団面接など、やり方は学校によって様々です。上記の、知的発達スクリーニングと同時に行う場合もあります。

面接というと堅苦しいイメージですが、お名前は?何組さん?好きな食べ物は?好きな遊びは?など、内容的にはごくごく簡単なものが多いです。

普通に受け答えができるか、座っていられるか、などが見られます。あと、極端に赤ちゃん言葉を使う子や「おさかな」を「おたかな」と発音してしまうなど、言語で気になる場合は、ひっかかってしまうこともあります。指導の必要性がある場合は、後日お知らせがきます。

はじめての場所、知らない人、いつもと違う状況…。少し緊張してしまうかもしれませんね。

就学時健康診断を乗り越えるための準備と対策

就学時健康診断で、子どもが泣いてしまったり、パニックになったり、フリーズしたり…。当然ですが、そんな状態に陥って本来の力を発揮できない…なんてことは絶対に避けたいですよね。

でも、発達障害やグレーゾーンの子どもたちにとって就学時健診は、初めて行く場所初めて会うたくさんの人多くの雑音

何もかもが日常とは違う状況なのです。子どもは不安でいっぱい

なので、健診に行ってから不安な気持ちが爆発してしまわないよう、事前に教えてあげられる情報は、なるべく多く伝えてあげましょう。そうすることで、不安な気もちが少なくなり、安心して就学時健診を受けることができます。

就学時健診を乗り越えるために先手を打つということは、とっても大切なのです。

では実際に、就学時健康診断前にどんなをことをすればいいのか?心の準備対策について4つのポイントをご紹介しますね。

就学時健康診断【準備と対策①】学校に対する良いイメージをもつ

1つめのポイントは、「小学校」を知ること。そして、小学校に良いイメージを持たせること。

上にきょうだいがいる場合は、授業参観や運動会などの学校行事で小学校に行く機会があるかもしれませんが、長子の場合は一度も行ったことがないというお子さんもいるかと思います。

発達障害のある子やグレーゾーンの子は、「小学校は幼稚園や保育園を卒園した後に行くところ」という認識はあっても、実際に一度も行ったことがなければ、具体的なイメージを持てません

もし、一度も学校に行ったことがないという場合は、グラウンドにある遊具で遊んだり、学校公開(年間に何回かあり、誰でも入れます。)の時に、校舎内に入ってみたり、運動会を見に行ったり。自分が行く「小学校」のイメージが持てるまで、数回行っておくと安心です。

もちろん、小学校がどんな建物なのか、どんな場所にあるのかということを覚えるのも大事ですが、「小学校って楽しそう♪」と思えることが一番です!無理のない範囲で足を運んでおくと、場所に対する抵抗感がかなり減ります。

いつも遊んでる、あそこね♪

就学時健康診断【準備と対策②】視覚的な支援

2つ目のポイントは、就学時健康診断で何をするのか、いつ終わるのかが一目で分かるようにしておくこと。

あらかじめ就学時健康診断の内容項目を用紙に書き出しておきます。子どもが分かりやすいようにイラストを描いてあげるといいかもしれません。

例えば、こんな感じで…↓

発達障害の有無にかかわらず、子どもは「視覚的にゴールが見える」と落ち着いて行動することができます。大規模校であれば就学時健診が長引くことも考えられます。こんなふうに「何をするか」が視覚的に分かればイライラせずにすみます。

可能であれば、終わったところにシールを貼ったり、はんこを押したりすれば、ゴールが分かりやすいので◎!(高学年にお願いしてもいいですね。)ごほうび欄は、子どもと一緒に話し合って決めておくと、がんばれます。

終わったらソフトクリームが食べたいな♪

就学時健康診断【準備と対策③】不安をとりのぞく

3つ目のポイントは、就学時健康診断の予行練習を行い「こわい」という気持ちをなくすこと。

なぜ、健診が苦手なのか?それは、子どもの心に「こわい」という恐怖心があるからです。特に、就学時健診のようにいつもと違う状況では、さらに不安が増してしまいます。

では、子どもは何が「こわい」のか。その主な理由を挙げていきますね。

トラウマ:医者や白衣がこわい

発達障害やグレーゾーンの子どもの中には、極端に「医者ぎらい」な子がいます。嫌な経験を忘れにくい特性が強いからです。予防接種をしたり、体の具合が悪い時に行ったりする場所なので、当然と言えば当然ですが…。

パニックになりやすい子どもは、これまでにも病院で押さえつけられている経験をしている場合が多いので、中には医師だけでなく白衣にトラウマを持っている子も少なくありません。

感覚過敏:体に触れられることがこわい

感覚過敏なため、聴診器が体に触れることや歯科検診で使う医療器具が口に当たることが苦手な子どももいます。また、まぶしいライトを嫌う子もいます。

耳の検査では、ヘッドホンに抵抗を示す子どもがけっこういます。初対面の人に触れられることに抵抗感が強い子や、帽子など被り物が嫌いな子は特にイヤかもしれませんね。聴覚過敏のある子は「爆音が出てくるんじゃないか!」的な恐怖もあるのかもしれません。

不安定:立った状態がこわい

内科検診や歯科検診は、子どもが「立ったまま」行う場合があります。立った状態は、最も落ち着かず不安を感じやすい状態といえます。

ちなみに、背もたれのあるイスに座ると「足の裏、背中、おしり」が着いているので、立った状態よりは不安が少なくてすみます。(接地面が多い方が安心感が増します。)

周りにはなかなか理解されづらいですが、発達障害の子どもやグレーゾーンの子どもは、こんなことに「こわい」とストレスを感じているんですね。。。

それでは、「こわい」という気持ちをどうやって軽減すればいいのでしょう?

それは、子どもが何をこわいと感じているのかを知り、慣れさせることです。

医者や白衣にトラウマがある子どもは、日頃から「健診ごっこ」をしておくのがおすすめです。安心できる家族がお医者さん役。良いイメージで上書きしましょう。

感覚過敏の子どもには、おもちゃの聴診器で胸や背中に触れたり、スプーンを使って歯科検診の予行練習をしたり、お風呂の中で背中に書いた文字あてクイズをしたり…。落ち着いた環境で繰りかえし行っておくと、徐々に体に触られる「感覚」に慣れてきます。

あと、就寝前のしあげ磨きの時間を利用して、立った状態で口を開けることにも慣れさせてあげましょう。

耳の検査では、事前にオージオメーターの画像を見せます。「蚊がとぶ時みたいな小さい音が聞こえるよ」など、具体的に説明しておくと子どもは安心です。

いずれにしても、子どもが落ち着いている時に、安心できる家族と一緒にすることが一番♪親子で楽しみながらしてくださいね!

何事も経験!イメージトレーニングができていれば、きっと当日は落ち着いて受けることができますよ。

「健診ごっこするんだよ♪」の一言で、子どもはかなりハードルが下がるようです。当日、さりげなく伝えてあげてくださいね。

就学時健康診断【準備と対策④】正しい情報を伝える

4つ目のポイントは、子どもの特性を理解して、必要な情報を伝えてあげること。

じつは、これが一番大事なポイントですね。

発達障害の子ども(特にASDの特性が強い子ども)は、 〇〇だと思っていたのに、そうじゃなかったというのが一番苦手です。

予想外な状況を「」は受け入れられません。

たくさんの人が来ることや、健診や検査があること。また、前述したように就学時健診は保護者が同伴できない場合が多いことから、事前に「ママは一緒に行けないよ。」「ひとりでがんばるよ。」と知らせておくこと。小さなことのようで、子供にはとても大事な情報となります。もちろん、全部できたらごほうびがあることも♪

知能検査や面接は、男の先生の場合もあります。1対1だったり、集団だったり…。いろいろな状況を想定しておくと、心がまえができますね。

パパやおじいちゃん以外の男の人とは、あまり関わりを持つことの少ない現代・・・。小学校の男の先生を怖がってしまう場合もよくあります。

知的発達スクリーニングでは、「間違えたくない」という失敗の恐れや、「できなさそう…」という不安があるとフリーズしてしまう場合があります。本来できる能力がありながらも、やらない。やれない。そのような状態になりやすい子どもは、予習が効果的です。

予習という言葉はおおげさかもしれませんが、普段から上記で挙げた例題のような問題を意識して、生活の中で自然に慣れさせておけば「できない!」と不安にならずにすみます。

また、できない問題があって大丈夫!間違えても大丈夫!と、前向きにがんばれる気持ちを育てておくことは、とっても大切です。

小学校生活が始まる前に育てておきたい「気持ち」ですね。

就学時健康診断 まとめ

前述したように、就学時健康診断は学校によって違いがあります。「詳細が分からないと不安」という場合は、学校に直接問い合わせるのが一番です。

「不安感の強い子どもなので、事前に就学時健診のことを知りたい」などと伝えれば、学校側はだいたい事情を察してくれます。ちょっと勇気がいるかもしれませんが、健診の流れや受け方など、担当者に聞いてみましょう。

ママが「大丈夫!」と信じていれば、子どもだって「大丈夫!」

人一倍敏感な発達障害やグレーゾーンの子どもたち。普通の子より、ずっとずっと敏感なだけに、ママの不安も、ママの安心も、しっかりと感じとっています。

「大丈夫」という安心がママにあれば、きっと子どもは落ち着いて就学時健診を受けることができますよ。自信をもって就学時健診を受けましょう。

おわりに

ちょっとしたことですが、就学時健康診断に向けて心の準備対策がとても大切であることがお分かり頂けましたでしょうか?

発達障害やグレーゾーンの子どもたちは、意外なところでつまずいてしまうことがあります。いつもなら大丈夫なのに…。そんなふうに、本来もっている能力を出しきれず後悔することが無いよう、心構えや事前準備をしっかりしてから就学時健診を受けたいですね。きっと、不安さえなければ落ち着いて就学時健診を受けることができますよ。

小学校入学に向けた「大切な一歩」が、すばらしい一歩になることを願っています。

ひまわり

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