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さくらんぼ計算とは?算数につまずかないための正しい教え方を解説!

今回は1年生の算数で学習するさくらんぼ計算について説明します。

算数が苦手な子どもや、発達障害のある子ども、特に算数障害の傾向がある子どもにとって、つまずきポイントでもある「さくらんぼ計算」ですが

さくらんぼ計算って何?
よく分からないんだけど…

というママも多いはず。

それもそのはず。実は、さくらんぼ計算という言葉は、現在20~30代のママが小学生の時には、まだ使われていなかった言葉だからです。

小学生の子どもを持つママ世代のほとんどが「さくらんぼ計算」という言葉を知らなくて当然と言えます。

とはいえ、さくらんぼ計算を知らないママたちも、足し算をする時には無意識のうちに頭の中でさくらんぼ計算をしているのです。

無意識にできてしまうからこそ、「さくらんぼ計算」につまずく子どもに「教える」ということが、かえって難しいのです。

さくらんぼ計算は、一年生の算数の中で、とても重要な学習です。

さくらんぼ計算が苦手な子どもは、これから学年が上がるにつれて確実に算数嫌いな子どもになってしまいます。

算数が苦手なお子さんこそ、絶対に克服して欲しい「さくらんぼ計算」。

ママがしっかりとその解き方について理解することはもちろん、どうやって算数が苦手な子どもにさくらんぼ計算を教えればいいのか。その方法についても具体的に解説していきます。

さくらんぼ計算ができるための基礎

さくらんぼ計算ができるようになるためには、まず「10の概念」がしっかりと身についている必要があります。

このステップを飛ばして、さくらんぼ計算ができるようにはなりません。

さくらんぼ計算を行う前に、必ずお子さんが下で説明する基礎的な概念が身に着いているか確認してから先にすすんでくださいね。

さくらんぼ計算ができるようになるための準備とは?

さくらんぼ計算を勉強する前にまず、何と何を合わせたら10になるのか、合わせて「10」になる数字の組み合わせをしっかり理解している必要があります。

1と9、2と8、3と7、4と6、5と5

この数字の組み合わせが あわせて「10」になる組み合わせです。

何と何をあわせたら10になるのか、ということがしっかり理解できていないと、さくらんぼ計算がスムーズにできません。

下のような穴うめ問題もスラスラ解けますか?

1+ □=10  □ +1=10
2+ □=10  □ +2=10
3+ □=10  □ +3=10
4+ □=10  □ +4=10
5+ □=10  □ +5=10
6+ □=10  □ +6=10
7+ □=10  □ +7=10
8+ □=10  □ +8=10
9+ □=10  □ +9=10

ただ単に、組み合わせの数字を暗記しているだけの場合、このような問題を難しく感じてしまうお子さんがいます。もちろん、ランダムになってもスラスラ解けるぐらいがいいですね。

※もし、これが問題なくスラスラできるのであれば、次の章へスキップしてくださいね。
⇒スキップ

う~んと…。え~と…。

と、時間がかかってしまう子どもの場合は、上のように数字や□だけの問題ではなく具体物を使って練習する必要があります。

では、どのように「合わせて10」の練習をすればいいのか、やってみましょう。

具体物には、色の違う数図ブロックやおはじきなどを使いましょう。

例えば、1 + □ =10 一番基本の問題で説明しますね。

上のような式の場合、はじめに下図のように赤のブロックを枠の中に1つ入れておきます。

その後、空っぽの枠の中に青のブロックを一つずつ子どもに入れさせながら数を数えます。

(※なぜバナナの絵?という疑問については、のちほど…。今は特に気にしないでくださいね。もちろん、バナナの絵はなくても大丈夫です。)

全部入れ終わったら「青のブロックをいくつ入れたかな?」「1はあといくつで10になったかな?」と一つずつ丁寧に確認してあげましょう。

他の計算も同様の方法で行い、まずは具体物(ブロックやおはじき)を使って、しっかりと定着させます。

慣れるまでは、赤ブロックと青ブロックを入れた状態で

「1と9で10、2と8で10、3と7で10…」

と、唱えさせましょう。5個以上あるブロックの数を一目見ただけで、ぱっと言えることは算数が苦手な子どもにとっては難しいことなので、くり返し行うことが大事です。

慣れてきたら、下の図を見て青ブロックを入れなくてもスラスラと言えるまで練習しましょう。

※数図ブロックは学校に置きっぱなしのことが多いですが、算数が苦手な子どもの場合は、家庭用にも最低1セットは常備しておいた方がいいですね。2年生のかけ算や3年生のわり算でも、説明するときに便利です。

かずのブロック ☆くり上がり・くり下がりの計算が理解しやすい☆☆★

また、合わせて10までの数の場合、指を使ってもできますが、指を使ってしまうと、いつまでも指を折って数えようとします。最初のうちは自分の指を使ってもいいですが、徐々にイメージだけで、できるようにしましょう。

イメージできるということがとても大切です。

さくらんぼ計算:くり上がりの足し算

では、「さくらんぼ計算」のやり方についてご説明しますね。

さくらんぼ計算はくり上がりのある足し算を計算する時に使います。

例えば、8+5。このように、答えが10をこえる足し算のことをくり上がりのある足し算といいます。

上図のように、「5」を2と3に分けて計算します。なぜ、5を2と3に分けたか、わかりますか? 

それは8と2で「10」を作るためです。つまり、8+5をより簡単に計算するために、8+2+5のようにバラバラにして計算するためです。

数字を2つに分ける様子を、子どもたちに親しみやすい「さくらんぼ」で表現しているんですね。

確かに。さくらんぼの絵があると、1年生が楽しく取り組めますね♪

また、学校では「バナナ」で「10」をあらわすことが多いです。ピーナッツを使う先生もいます。

バナナ(10)と、さくらんぼの片方(3)で「13」となります。これで、さくらんぼバナナの完成です♪

お気づきの方もいると思いますが、8+5の計算をする時に、下図のように「8」をさくらんぼ(3と5)に分けて計算することもできます。


どちらを「さくらんぼ」にしても、計算できることが理想です。

左側をさくらんぼにした方が計算しやすい子、小さい数をさくらんぼにした方が計算しやすい子など、一人ひとりやりやすい方法が違いますので、最終的には本人の理解しやすい方法を使って「さくらんぼ計算」をしたらいいかと思います。

もし、上図を使ってもイメージが持てないようであれば、次のように具体物であるブロックを使って、さくらんぼバナナを完成させましょう。

このように、くり上がりの足し算の場合は、あといくつでバナナの「10」を作ることができるのか?ということを確認しながら練習することが大切です。

少し慣れてきたら具体物を使わず、下図のように自分で「さくらんぼ」と「バナナ」を線で囲めるようにしましょう。

最終的には、さくらんぼもバナナも書かずに計算できるようになるのが目標です。

8+5=13♪

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さくらんぼ計算:くり下がりのひき算

では次に、くり下がりのひき算での「さくらんぼ計算」について説明します。

くり上がりのある「足し算」に比べ、引き算は少しややこしさが増すかと思います…。

正直、大人でも「分かりにくい!」という方は多くいます。

ただ、お子さんがどのように学校で学習しているのかを知ることで、お子さんに教えやすくなるかと思いますので、家庭でも教えたい!という思いのある方はぜひ読んでくださいね。

さくらんぼ計算:ひき算での使い方1

では、くり下がりのひき算をする時のやり方について説明します。くり下がりのひき算とは、例えば、14-8などのひき算のことで、一の位から引くことができないひき算のことです。

では、14-8を実際に「さくらんぼ計算」で計算していきます。まず下図をご覧ください。

初めての方は、思わず2~3回見てしまいますよね…。

ひき算では、10-□の計算が、スムーズにできることが前提となります。10-□が計算しやすいので、まずは「10からひく」という作業を行います。上の例の場合、10ー8をして、残りを合わせます。

これが、くり下がりのひき算の主流の教え方ですが、「分かりにくい…」と感じる子どもがいるようです。

そのような場合、14をさくらんぼにする時に「10と4」ではなく、 下図のように「4と10」にする方が視覚的に分かりやすいこともあります。

この方法は、ブロックを使う時には4と2を合わせやすいため、子どもに分かりやすいのかもしれません。

子どもがくり下がりのひき算に慣れていないうちは、必ず具体物を使ってゆっくり丁寧に行ってくださいね。

上で説明した方法は、いずれも 子どもにとって簡単な数字「10」から「ひいて」、残りを「たす」という方法になります。

この方法は、具体物があると確かに分かりやすいのですが、数字だけで計算するようになると、最後の「たす」で混乱してしまう子どもがいます。

この作業がイメージできないまま、計算問題を単に機械的にやるようになってしまうと、時間がたってから

何で最後にたすんだっけ?

と、やり方を忘れてしまう子どもがいます。

忘れてしまった場合や、混乱した場合、概念が定着していない場合は、また具体物を使って「目」で確認しながら計算するようにしましょう。

さくらんぼ計算:ひき算での使い方2

では最後に、ひき算のもう一つの方法をご紹介します。個人的にはこの方法が一番好きです。

※説明の関係上、少し数字を変えますね。

次は、12-6の計算をしてみましょう。

こちらは、2回「ひく」作業をするという方法になります。12-6の計算をする時に、12-2-4と計算していきます。まず、12から2をひくことで「10」をつくり、10から4をひくので、単純でこっちの方が分かりやすい!という方もいるかと思います。

まとめ

さくらんぼ計算のやり方についてお分かりいただけましたでしょうか。

さくらんぼ計算という言葉こそ使っていなかったママ世代ですが、考え方としては皆、小学校の時に習っているんですね。ほとんどの方は昔のことすぎて、どうやって教えてもらっていたか、いつの間にか当たり前にできるようになっていたので、忘れてしまっているだけと言えます。

大人にとっては、まどろっこしい…と感じてしまう「さくらんぼ計算」ですが、しっかりと教えてあげれば、子どもにとってはとても分かりやすい計算方法です。

「何でこんな面倒くさいやり方するの?」

と抵抗するのではなく、楽しみながらさくらんぼ計算に取り組んでいただけならな、と思います。

さくらんぼやバナナの絵を描いてあげるだけで、子どもはいっきにやる気が増しますよ♪

おわりに

小学校入学前の子どもや低学年の子どもの場合、生活の中でママがちょっと心がけるだけで「学習」になるんですね。

小さい時は、10数えてからお風呂から上がるという方も多かったと思いますが、そのようなちょっとした生活経験で、子どもは自然に「数」を覚えることができます。

お風呂の中で、子どもの手のひらを広げて

つんつん さわりながら…

1と9で10、2と8で10…。

こんなやりとりでも、さくらんぼ計算の基礎になります。

特に低学年のうちは、少し予習を兼ねて、普段の生活の中で心がけると、いつの間にか子どもに基礎的な力が身についている、ということが多くあります。

そんな、ちょっとした親子のコミュニケーションこそ、子どもにとって大切な時間なんですよね。

実は、そんな時間は子どもの人生にとって、ほんのちょっとの間だけです。

特別なことをする必要はありません。

子どもとの関わりを楽しむことで、自然と子どもの中に「基礎力」が育まれるのかなぁと思います。

今回は、小学校の算数の基礎の基礎である「さくらんぼ計算」について説明しましたが、お金や、時間(時計)、形(図形)の学習など、日常生活の中に算数概念を培う機会は本当に多くあります。

いっしょにお店屋さんごっこをしたり、レゴブロックでお城を作ったり…。

ぜひ、今しかない子どもとの時間を楽しみながら、算数の基礎を生活の中に取り入れていって欲しいなぁと思います。

ひまわり

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